ロボコンサークルの思い出

工学部3年次に編入学してすぐ、大学のロボコンサークルに入りました。サークルには暖かく迎え入れて頂けたのですが、年上の後輩(私)の登場にサークルの先輩方は少々やりづらかったかもしれません。(^^;)

大学生が出場するロボコンとしては「NHK学生ロボコン」が最も規模が大きく、この大会への出場がサークルの大きな目標になっていました。ただそれとは別に大学所在地の地方都市で開催される小規模なロボコンもありました。サークルの新入生はまず3人ずつのグループに分かれて、この小規模な地方ロボコンへの出場を目指すことになりました。当然ながら私と同じグループになった他の2人はピカピカの大学1年生、私だけ5歳年上です。

なぜ1グループ3名かというと、ロボット作りの担当が「ガワ」と「回路」と「プログラム」に分かれていたからです。(「ガワ」とはフレームやタイヤなどロボットの構造を形作る部分です。)私は回路担当となり、先輩から頂いたマニュアルを見ながらステッピングモータの駆動回路作りに取り組みました。

先輩方はマイコンを搭載して単体で動く洗練されたロボットを作っていましたが、我々新入生が作るロボットは動作テストと修正が素早くできる様にPCと有線接続されたロボットでした。プログラム担当がステップ数等のプログラムをC言語でPCに書き込みコンパイル、それをRS232Cポート経由でロボットへ送信して動作テスト。ロボットがうまく動作しない場合はガワやプログラムを修正してまたテスト・・・てな感じで作業していた様に記憶しています。3人で部室にこもって試行錯誤した日々は結構大変でしたが、とても良い経験と思い出になりました。

そしてロボコン当日。我々3名とロボットは先輩の車で会場へ運んで貰いました。前日徹夜で作業したので3名とも車中で爆睡、運転席の先輩が苦い顔をしていたのを覚えています。そしていざ試合開始・・・のはずだったのですが、プログラムをスタートしてもロボットはピクリとも動きません。3人で復旧を試みたのですが時間だけが過ぎて行き、ついにタイムアウト。おそらくPCとロボットの接続不良だったのだと思います。人生初のロボコンは、何ともほろ苦い幕切れとなりました。

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