ケースの穴開けと皿ざぐり

今回は、前回作った回路をケースに入れることにしました。ケースはタカチのプラスチックケースSW-125Sを使用しています。以下の回路(左:無安定マルチバイブレータ回路、右:降圧回路)をケースに入れるのですが、回路からの発熱を考えて念のためナイロンのスペーサで浮かせることにしました。写真上方に伸びてる配線は2つのLEDに繋がるものです(正極が共通なので3本です)。あと基板から引き出してあるトグルスイッチはケースに固定します。

↓まずプラスチックケースにドリルで穴を開けました。底面には基板固定用の穴を開けています。側面の穴は、ドリルで開けた穴をさらにテーパリーマやカッターで広げています。手前がLED用配線を外に引き出す穴(配線保護のためにグロメットが入れてあります)、左奥がトグルスイッチ固定用の穴、右奥がマイクロUSBコネクタを外に出す穴です。

ちなみにAC100Vミニドライバー(CC-10KN)をドリルとして使いましたが、安価な割にしっかりと穴開けできました。キリで下穴を開けてからΦ2mm→Φ3mm→Φ4mmと順にドリルを太くして穴を開けていったのですが、Φ2mmとΦ3mmでは簡単に穴を開けられた一方、Φ4mmでは穴開け時にドリルがケースに引き込まれて危なかったです。ドリルに切削油を垂らしておくべきだったかもしれません。径の大きなドリルを使う際には安全に充分注意する必要がありそうです。

さて、タカチのサイトで今回使うプラスチックケースSW-125Sの図面を確認したところ、底面の厚さは2.5mmありました。底面からはM3ネジで基板を固定するのですが、JIS B1111附属書によるとM3皿ネジの頭の高さは1.75mmですので、皿ネジなら底面にネジの頭を埋め込むことができそうです。

皿ネジを埋め込むにはドリルで開けた穴に皿ざぐり加工を施します。皿ネジにぴったりフィットする開き角90°の皿穴を得るために、面取り角90°の面取りカッターを使います。皿ネジでしっかり固定する為には皿穴をできるだけ底面に垂直に開けるべきなので、以下の様にボール盤に面取りカッターを取り付けて皿ざぐり加工を行いました。

ボール盤を使ったので垂直に加工することはできたのですが、バイスを使わず手でケースを固定していたためか、ドリル穴の中心に対して皿穴の中心がずれる場合があり、切削の途中でズレを確かめて微修正する必要がありました。皿ざぐり加工を大量に行う場合には、穴開けと皿ざぐり加工が同時に行える「段付ドリル(皿ネジ用)」を使うのが効率的かもしれません。

↓皿ネジを入れて基板を固定するとこんな感じです(下からケースを治具で持ち上げてます)。無事、ネジの頭を埋め込むことができました。

↓回路はこんな感じでケースに固定されています。

↓蓋をしてUSBケーブルを繋いだところ。上の写真の反対側から見ています。

↓電源とLEDを繋いだところ、回路が問題なく機能してLEDが交互に点滅することを確認できました。

以上、無事にケースを加工し回路を組み込むことができました。今回、初めて市販のケースを加工しました。大変でしたが、回路作りとは違う面白さがありますね。

【余談】
そういえば、子供の頃は電子回路のケースとしてフイルムケースやカセットテープのケースを使うことがありました。どちらも昔はその辺に転がってたもんですが、もう見かけることはなくなりましたね。今や懐かしの昭和グッズです。

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