ガイスラー管から生まれたネオン管

1857年、真空放電の実験などに用いるために「ガイスラー管」がドイツで発明されました。ガイスラー管の真空度は数百~数千Pa程度、放電はグロー放電となります[1]。1893年、このガイスラー管に窒素または二酸化炭素を封入して照明として利用する「ムーア管」が米国で発明されました[2][3]。1910年には封入気体にネオンを用いた「ネオン管」がパリで発表されました[2]。これはムーア管の発明に触発されたフランスのジョルジュ・クロードが発明したものであり[4]、ムーア管よりも寿命の面で優れていたため広告用として普及していった様です[5]。

【参考文献】
[1]「ガイスラー管とは」コトバンク(日本大百科全書)
[2]「ネオンサインとは」コトバンク(日本大百科全書)
[3] “Lighting A Revolution: D. McFarlan Moore” The National Museum of American History
[4]「ジョルジュ・クロードとは」Weblio辞書
[5] 小野博之「ネオンサイン・イルミネーションの歴史」照明学会誌86 巻4号 (2002)

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