蛍光灯におけるペニング効果

蛍光灯は低圧水銀灯の一種で、内部にアルゴンガスと水銀が封入されています。Wikipediaによるとアルゴンガスは2~4 hPa(1気圧は約1,013hPa)とかなり低圧で封入されています。一方水銀は固体または液体の状態で蛍光灯へ封入されている様です(ランププロ.comより)。

仮に水銀そのものを蛍光灯内部に封入する場合(滴下方式)を考えると、水銀の蒸気圧は25℃で0.3Paとなりますので(Wikipedia)、室温でも僅かですが水銀蒸気が蛍光灯の中に存在します。

蛍光灯の中では水銀原子から放出された紫外線により蛍光体から可視光が放出されています。ただ水銀原子は別の役割も担っています。アルゴンガスと水銀蒸気が同時に存在することで、蛍光灯の点灯に必要な放電電圧を低くしています(ペニング効果)。蛍光灯におけるペニング効果の原理についてはウシオ電機のページが解りやすいです。

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