二酸化炭素は水に溶ける
化学実験を行うには純水が必要になりますが、純水製造装置で作った純水を空気中に置いておくと空気からCO2が溶け込むため完全な中性(pH7.0)にはなりません。CO2は水に溶けるとH2CO3(炭酸)になり、水の中で解離してH+を放出するので酸性になります。この時どれだけのCO2が水に溶けるかは大気中のCO2濃度で決まります。国立環境研究所のサイトによると2020年の大気中CO2濃度は平均で414 ppm程度になると予想されており、その場合pHを計算するとおよそ5.6になります。
ちなみに炭酸飲料を作る工場では、カーボネーターという装置でCO2を圧入溶解させているそうです。