X線で物質の種類を調べる

生物学科の卒業研究では蛋白質の結晶を作っていましたが、これは単結晶になった蛋白質の原子配置をX線回折を使って調べるためです(X線結晶構造解析)。一方大学院で携わった研究では、同じX線回折現象を使って鉱物の粉末試料に何の物質が含まれるかを調べていました(粉末X線回折)。粉末X線回折では粉末試料に入射角度を変えながらX線を当て、得られた回折パターン(回折角に対する回折X線の強度分布)を既知の物質の回折パターンと比較して物質の種類を同定します。一口にX線回折と言っても、目的次第でかなり毛色の違う分析手法になります。

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