圧力計いろいろ

大学院の実験では充填層の浸透率変化を調べるために、圧力センサを充填層の入口と出口に接続して圧力を測定していました。私が使っていた圧力センサはダイアフラム圧力計といいまして、圧力でダイアフラム(隔膜)に生じる弾性変形をひずみゲージで測定するものでした。

ダイアフラム圧力計は流体の圧力を弾性体の変形により測定する弾性圧力計に分類されます。弾性圧力計には他にもブルドン管圧力計、ベローズ圧力計があります。ブルドン管圧力計は圧力によるブルドン管の変形を歯車によって指針の回転運動に変換しています。この圧力計は低圧から高圧まで広い範囲で使用可能であり、現在産業界で最も広く使われているのはブルドン管圧力計と言われています。当時実験室には窒素ボンベに接続されたレギュレータがありましたが、あのレギュレータの圧力計もおそらくブルドン管圧力計だったのだと思います。

参考文献
小宮謹一「流体量の測定」朝倉書店(2005)
清水明雄「圧力計技術の発展の系統化調査 」国立科学博物館 技術の系統化調査報告 第15集(2010)

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